手触りの真実
「最近髪がぱさつくんですよね〜。」
今朝朝一で、男性のお客様と交わした最初の会話。
週末の朝一に、いきなりプロの思考回路が目覚める。
1.お客様のスタイルは男性ですが、トップは長め。
2.髪の量は多め。
ここから重要ポイント
3.毛質はくせ毛で撥水毛。
4.趣味。
ここまでは把握していたので、ここからは会話の中で聞き出す。
5.生活パターン?
6.シャンプーの種類と頻度?
すると、面白い事が分かって来ました。
難しい事を伝える能力や、学者的な知識に乏しい私なりに、出来るだけシンプルに、分かりやすく状況を整理し、説明した。
お客様は手触りが気に入られて2inOne、いわゆるリンスインシャンプータイプを使用されて来た。
リンスレスタイプでは無い。
そして最近マラソンを始められて、週の半分は早朝から走りに行った後、出勤前にシャンプーをされる。
勿論帰宅後も、いつもの習慣でシャンプーをされるという。
そうです。
リンスインシャンプー派で、洗う回数が増えています。
まず最初に伝えたのは、とっても便利なリンスインシャンプーから、面倒なリンスを使うタイプに変更するようにアドバイス。
リンスインシャンプーは、洗浄成分が必要なシャンプーの機能に、感触を良くする成分が入っている事を伝え、汚れを落とす事と、感触を良くする事を分けてあげた方が、良いとアドバイス。
そして、マラソン後は湯洗だけでいいとアドバイス。
自分の中から出てくる汗と乳化された脂も、ある種天然のリンスですから。
今回感じた事は、洗いすぎる事もそうでしょうが、やはり洗浄成分と感触を上げる成分は、分けた方が望ましいと言う事ですね。
思いのほか汚れが落ちていない上に、感触を良くする成分の蓄積が、汚れ同等の働きをしているかも。
子供の髪って、少し水分を含むときしきしにきしむんですが、乾かすとさっらさらになるんですね〜。
これが天然の素髪の美しさ。
人が本来持つ髪の美しさは、決して手触りが良い物では無いんですね。